ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

やっと来ましたTESEの日

手術の前の術前検査を予約していたはずの夫。その日、会社の飲み会が入ったとのことで、勝手に日付を変更していました。これまた自己都合。
何の相談もなく決めてしまうので、なんだかなぁとやるせない気持ちになります。二人のことだよね?と攻めたくなりましたが、そんな人なんだと諦めました。

もしわたしの治療段階になった際には悪びれもせず自己都合で決定していこうと思います。まぁ、こちらの予定は予定できない進み方ですので、最初からそのつもりですが。

そんなこんなで、術前検査に行った旦那様。
行く前に「ちゃんと洗って行きなよ~。また触られるかもしれないんだから。。。お尻の穴までwww」と嫁に脅され、ちゃんとお風呂に入って念入りに洗って行ったところ、パンツ脱ぐことはなかったそうです(笑)。
心電図をとって、採血を4~5本と多めに採られて、お会計13000円。お疲れになったであろう旦那様に、大好物のお刺身パック5点盛りを献上いたしました。

そしてとうとうTESE手術の日がやってきました。なんだかとても待ち遠しかったような、逃げ出してしまいたかったような。複雑な心境でした。
わたしは有給休暇を取り、仕事を休んで付き添うことにしました。手術は15時半から。30キロほど離れた病院のため、午前中に部屋の掃除を済ませ昼ごろ出発。道すがらステーキを食べ、万全の体調で挑みます。
まずはホテルにチェックイン。病院に病床がないそうで、道を挟んだ目の前のホテルを取らされました。一通り荷解きを済ませ、病院へ。
剃毛や点滴、麻酔を処置。手術準備が完了し、いよいよ始まります。先生が精管を取り出し、看護婦さんの持つプレートへ。

顕微鏡で確認・・・・・


「精子見つかりました~!」の声。


結局12本分凍結できたとのことでした。精子数ゼロから考えれば、まぁまぁの出来じゃないでしょうか。

ホッ。。。。。よかった~~~。

あ、わたしめちゃくちゃホッとしてる。やっぱり子供・・・欲しいって期待してたんだな~。
その後、旦那様は30分程安静が必要とのことで、お昼寝がてらウトウト。

わたしはその間にお会計

¥244,900円(別に前金5万円を治めています。)

を済ませ、抜糸までの間に処方されたお薬(鎮痛剤の座薬と飲み薬)をいただきに調剤薬局へ。簡単に説明を受けお会計(¥1,800円)。
その後は、2人でホテルに戻り、夕食をいただき、薬を飲んで、座薬を入れて…ひまだな~。
テレビを見たり…コンビニに行ったり…落ち着きのない旦那様。
結局いつも趣味でみている釣り動画を見だしたら、眠くなったようでそのまま就寝。わたしは夜中に痛くなるかもと思って深夜1時頃まで寝ずに見守ってましたが、本人はいたって快適に爆睡されておられました。

翌日、「蔵本」に精子が凍結できたと報告がてら診察へ。凍結精子の運び込みの方法やスケジュールを確認するだけだと思っていたところ…検尿に採血3本。。。先生たちには結果がお見通しだったようです。
診察を済ませると、いよいよ本題へ。運搬の詳細を確認します。運搬容器を「蔵本」で借りるのか「天神つじ」で借りるのかの選択があるようです。
「蔵本」に借りる方を選ぶと、先に蔵本から容器を借りて、「つじ」へ持ち込み、凍結精子を入れてもらったら、また持ち帰る。
「つじ」を選べばその逆。
同じことなのに、お値段は「蔵本」のが2倍(笑)
結局、節約志向から「つじ」さんでお借りすることにしました。
つじさんへ12,000円、蔵本へ凍結料20,000円を支払い、次回は生理開始後2~3日での診察になりますと言われ、いよいよ始まる不妊治療にドキドキを隠せません。

手術から8日後、抜糸をするために再度旦那さんの病院へ来院。待ち時間は30分もあったのに、診察は5分程度。プチプチと糸を切られて、終了。
ようやく不妊治療から解放された旦那様は気分爽快なご様子。まだ、手術箇所に刺激があると多少痛むようですが、予後は順調に回復していました。

それからまた数日して、天神つじから蔵本まで液体窒素で凍結された凍結精子を運搬することになりました。
手筈は先日しっかり整えましたので、あとは運ぶだけ。わたしは仕事だったので、旦那さんが一人で病院へ伺いました。
5~10キロくらいある結構な重さのジュラルミンケースに入れられた凍結精子を車に乗せて、シートベルトで留めて運搬。ちなみに、落としても中身は大丈夫だそうですよ。怖いので細心の注意を払いますけどね!

大きなケースを持って蔵本に行き、待ち合い室で多くの人と同じ空間で診察を待つのって、とても酷な気がしますが、、、旦那さんは「別に大丈夫」とのこと。
30分程待たされて、ようやく無事に蔵本へ凍結精子が運び込まれました。

これで一安心!