ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

運命の受精確認

採卵手術の翌日、5日ぶりの会社。

このところ、お休み続きで職場の方も気になっているであろうわたしの欠勤理由。
とりあえず不妊治療していることは課長には伝えて、他の方には

「お腹に水がたまっちゃって~」

と説明しておきました。え?なぜ?って感じだろうけど、深くは説明しない。勘のイイ人はすぐ気付きますよね。嘘じゃないしねw

が、しかし、この症状、結構シャレになっていない。
お腹がぱんっぱんのカッチカチで、お水がいっぱい溜まってるらしく会社用のゆるめのパンツのホックが締まらない。
ホックだけならまだしも、チャックが1/3くらいまでしか上がらない。

異常事態であります。

まだ、お小水は出ていたので、様子を見ようと思っていたのだけど、これで軽めのOHSSか・・・と、その威力を実感。
深呼吸しようにも、お水に邪魔されて横隔膜が下がらないから息も苦しめ。
お昼ご飯を食べても、ちょっとでお腹がぱんっぱん。この症状は翌日も続いたけど、一番苦しかったのは、この手術翌日で、そこからはだいぶ楽になり、ちゃんとホックも締まるようになりました。

やっぱり手術だし、体に負担があるのは間違いないんですよね。研究の為だと思って、小さい卵も取っていいですよと許可したことを後悔しました。
余計に穴をあけられて、そこから卵胞内の水が漏れ出し、こんなことになってしまったようです。

こんなことが待っているなら、説明してくれたらいいのになぁ。

採卵手術から3日後、術後診察と受精確認での来院。
待合スペースで待ってたら、なんだか早めにメール呼び出しが!しかもカウンセリング室への呼び出し。

え?カウンセリング室って・・・なんかヤな予感しかしないんすけど・・・。
卵が全滅とか?
培養してる入れ物ひっくりかえしちゃってどうにかなったとか?
一人でビクビクしながら向かってみたところ、看護師さんが「仕事と治療の両立に関してのアンケート」に答えてくださいとのことでした。


な~~~~んだ!あ~よかった。


報酬は野菜ジュースでした(笑)
グレープフルーツとバジルの野菜生活。。。


ちょーーーまずい!


ちゃちゃっと答えて診察を待ちます。

今日は血液検査はありませんでした。

いよいよ診察室へ。
本日は吉◯先生のお部屋。まずはエコーで卵巣の腫れと腹水チェック。あれ?吉◯先生じゃなくて、見習いの小◯先生にチェンジしてる!

卵巣はまだ縦に横に4~5㎝の状態。デカ!めっちゃ腫れっぱなしやん!
腹水はほぼなくなってました。小◯先生・・・まだまだなんかたどたどしい。
続いて、受精卵の状況を伺います。

わたし:(ドキドキ・・・)

先生 :ちょっと受精の状況が良くなくてですね~

わたし:(ガビーン!やっぱりか・・・(´・ω・`))

先生 :まず、18個取れた卵のうち成熟卵は16個ありましたので、その16個に顕微授精をしました。

わたし:はい。(え?まじで?なかなか使えるやん!わたしの卵!)

先生 :そしてなんですが、正常に受精の確認ができたものは7つでした。ちょっと少ないですね。先日のお話の通り、受精確認のできた胚を直後に2つ凍結しました。

わたし:はい。(すくなっ!TESE精子軟弱すぎ!こわっ!)

先生 :続いて、ひとつグレード3点のもので、7分割という見た目もキレイな卵があります。スピードも順調ですので、こちらは8分割になったら凍結する予定です。

わたし:はい。(お~~。1個あったやん。よかった~。。。)

先生 :残り、2つ分割を始めているものがありますが、2.5点とグレードが低く、スピードも遅いので、胚盤胞になれるかは分かりません。なれば凍結します。他の2個は分割早々ストップしてしまったので破棄ですね。使用した凍結精子は、まだ残ってましたので、再度凍結してますので。

わたし:はい。。。(ショックを抑えて先生の話をなんとか聞こうと必死)

期待していた成果とほど遠い、あまりの惨状に、頭が真っ白になってしまい、あまり話を聞き取れませんでした。

つまり?

18個も採卵できて成熟卵が16個もあったけど、その16個に顕微授精をしたところ、正常に受精したのがたったの7個で、2個はすぐに凍結して、1個は順調に8分割を迎えそうで、後は胚盤胞を目指していたけど、グレードも低いし、あまり見込みはないから破棄ってこと?
超初期の胚は分割するかも謎な2段階胚移植の捨て駒だろうから、つまりは18個採卵できて移植できるのは1つだけってこと???


え~~~~~~~~~~!100万かかって1個???


なにそれ~~~~~!!!


完全にヤル気が失せた。注射に採卵と、ストレスたっぷりに嫌な思いをして、お金だって欲しいものも我慢して、100万円もかけたのに、たった1個。

そんな確率ならやりたくなかったし!アホくさっ!

3万円のお会計を済ませ、病院を後にする。エレベーターの降りるボタン押すのも忘れて旦那にメール。「やっぱりオレの精子が悪いからかな・・・」と落ち込んでいる様子。

そう思うなら、そんな確率なんだったら、いさぎよく諦めて二人で生きて行こうとでも言えば?と思う。
TESEから顕微授精の人のブログをいくつか読んだけど、ここまで惨敗している人っていなかったと思う。
みんな胚盤胞が2つはできたとか、受精から分割もまぁ順調だったとか書いてあって、こんなことにはなってなかった。
なので、正直、もうちょっと確率はイイと思っていた。1回目の採卵で卒業できるくらいのつもりでいた。こんなの何回も続けてやるなんて、バカらしい!子供なんてタダでデキるのに。なに?100万で卵1個って。

その後、TESE精子での妊娠はとっても確率が低い(20%)とのデータを見つけた。
じゃぁ、出産までこぎつけるって・・・一体何%なわけ?無理じゃん。早くそんな情報に気付けばよかった。
ダイヤモンドユカイのところは、稀な奇跡だったんだな~。てか、みんな、よくこんなかすかな光すぎるものにウン百万ものお金をつぎ込むよな~~。。。
アホくさくてやってらんない。
それが本音。
別に旦那の子供なんて産んでも、結局全てのことをわたし任せにされて自分は趣味に生きてればいいってなことしか考えてないやつだ。
ちょっとお金のことを相談しようもんなら、ただの相談なのに異様に不機嫌になって、話し合いを避けてタバコ吸いに逃げていくようなやつだ。
そんなやつだから、こっちもひたすら利用してやろうとしか思ってない。別にあんたとの子供なんて欲しくもないし家事も育児も絶対手伝わないようなあんたなんて、仕事してローン払ってくれればそれで十分。

はぁ~。さっさと離婚して次の人を見つけた方がイイのだろうか。とりあえず、凍結されたあの1つの胚を移植して判定終了しとかないと、助成金がもらえないからな。
そこまではやっとこ。めんどくさいけど。

と、完全にやさぐれておりました。