ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

大学病院出産の入院監獄生活9日間のまとめ(1~2日)

とある知り合いの奥さまは、わたしと同じ時期に不妊治療の末、双子の出産を控えていたのですが、個人病院の先生からは大学病院への転院を勧められたそうです。ですが、かたくなに断っていると言ってました。
何も知らなかった頃のわたしは、リスキーな出産だったら、大学病院に転院した方が良くない?と思っていましたが、この度大学病院出産の現実を知り、意地でも転院しなかった知り合いの奥さまの選択を『正解!!』と褒め称えたいと思います。

ってことで、個人病院で産めるんだったら出来るだけ個人病院にお世話になった方がいいですよってことをお伝えするために、わたしの入院9日間を改めてまとめておきたいと思います。
重複する内容もあると思いますので、日頃から読んでくださってる皆様は読み飛ばしていただいて大丈夫です(笑)

あ、あと、どうしてもお伝えしたいことがありまして。
わたし、帝王切開って『手術』だってことを完全に失念してました。自分が手術を受けて出産するまで『帝王切開』なんてみんな当たり前にこなしてるし、生きて生還できるのなんて当たり前でしょって思ってたんです。
なので、ゲーム感覚で言うとヒットポイントのHP100のうち最大のダメージを食らってもHP50くらいで乗り切れるくらいに思ってたんですが、身をもって体験すると…

HP13って感じです。
もう1擊あったらゲームオーバーな感覚です(笑)。

またまたぁ、大袈裟だなぁ!なんて思ってる人には、是非体験してもらいたい(笑)
手術で大量出血したら他に病気があろうがなかろうが命が危ないってことを!
脅すつもりはないんですけど、これだけは何故かムショーーーに伝えておきたいのです。。。
さて、本題に入ります(笑)


◆1日目◆
体を作るのは何と言っても『血液』!でも、その血液を大量に失ったわたしの体は、体力回復にとても時間がかかりました。
採血での鉄の数値は術前14あったのが7!なんと半分!!
ちなみに4までいったら輸血!結構ギリ!!

手術前の説明でも、術後は絶対に一人で歩きださないでくださいと何度も言われました。
最初は『何言ってるの?歩くだけで人間どーにかなったりしないでしょ!』なんて思ってましたが、初めて歩いてトイレに行く練習にチャレンジした際、事件は起きました。
尿管を外す予定スケジュールから遅れていた私は、そのメニューをさっさと終わらせたい看護婦様の無言の圧力を感じとりました。

歩いて部屋の中に付いてるトイレまで行く。
用を足してベッドに戻る。

まぁ、できるっしょ!と思ったわたしは、看護婦様と一緒にトイレまで歩き無事用を足しました。ショーツを上げようと立ち上がったまでは大丈夫でしたが、そこから2歩前に進むともう大変。
目の前に黄色い砂嵐が現れました。

わたし:きもちわるい・・・きもちわるい・・・(ボソボソ)
看護婦様:ベッドまで歩けますか?
わたし:ダメです。(5~6歩だけど、とてもとても遠くに感じる距離で本気で無理!)
看護婦様:では後ろの便器に座れますか?
わたし:無理です。(ちょっと後ろを見て確認したけど、立つのが精一杯でたった2歩なんだけど本当に無理!)
看護婦様:車椅子持ってきます!

結局、ほんの5~6歩くらいの距離を車椅子に乗せられて、ベッドの上に雑な感じにうつ伏せにポイ投げされました。
そこから2時間くらい?本当に動けなくて、ずっとそのポイ投げされたうつ伏せの体勢のまま眠ってました。
巡視で訪れた看護婦様は、そんな状態で寝ているわたしを見てベッドにきちんと寝るよう手伝うでも促すでもなく、『いつまでも寝てないでくださいね~。』と言い放ち立ち去っていかれました。

え?ありえんくない?

具合悪くてぶっ倒れてる人間に言う言葉?????
看護婦ってまじ最悪!
性格悪すぎ!!
敵認定決定!!!

俗に言う〝入院〝と言うものをしたことがなかったわたしは、ここに来て、なぜ〝入院〝が嫌なものなのかを理解しました。そりゃあんな暴言吐く看護婦いたら嫌にもなるわ~。

その日は手術後初の食事が予定されていて、〝重湯〝だけどちょっと楽しみにしていたのに、そんな一件があって体調は最悪で、食欲も失せたし、気持ち悪くて全く口に出来ませんでした。

◆2日目◆
昨日1日何も出来ていないので、朝から看護婦様の無言の圧力がすごいです!普通の回復状態だと今日は朝から赤ちゃんにミルクをあげる練習をするようですが、わたし…まだまだ歩けません。って言うか、麻酔の管がまだ背中に通されていて、その麻酔が効かなくていい左足にまでしっかり効いています。
左足に感覚がないと気付いたのは歩く練習をしていて足が上がらなかったから。

検索魔のわたしはすーぐ検索します。

「帝王切開 麻酔 麻痺」

出てくる出てくる。恐ろしい検索結果の数々!中にはそのまま足が動かせなくなり、病院を相手取り裁判を起こしている方も。
町医者ならともかく大学病院を相手取った医療裁判なんて勝てる気がしません。
看護婦様にどうやら左足が麻痺してておかしいって症状を伝えてみたら、お医者様登場。

左ももをつねる

無反応

右ももをつねる

『イッタイ!先生ドS!』

『や、わたしSではないですよ(笑)』

(お前の趣味なんざ聞いてないわ!)

また左ももをつねる

『え?感覚ないってこと?こわっ!』

先生困り顔
『明日になれば背中に入れてる麻酔の針抜けるんで大丈夫だと思います。』

背中に針刺さったままとか知らなかったし…orz
てか、明日針抜いても痺れたまんまやったらシャレにならないんすけど!

と言うことで、歩けないのでまたしばらくベッドの上で過ごすことに。
数回ミルクの時間に看護婦様が赤ちゃんとミルクを運んできてくれて、ミルクやりをさせてくれました。幸い息子ちゃんはゴキュゴキュたくさん飲んでも全然吐かないタイプ。胃腸が旦那似で良かったです。

しばらくすると、次はまた別の看護婦様の登場。助産師の資格を持った母乳が良く出るように指導してくれる人らしいんですが、いきなり来ていきなり人の乳首拝見しまーすとつまんできて、ギューーーーっとかなり痛めにつねってくる。

え?何だろうこのいきなり人に敏感箇所を思いっきりつねられる感じ。

なんか…すごいイヤ!

そして母乳の原料は血液。大量出血の影響でまーったく出ません!
こんなもんでいーだろって感じで助産師様はさっさと帰って行かれました。

昨日は夜になると歯磨き用のお水なんかを持ってきてくれた看護婦様ですが、今日は予定では歩けているはずなので何も持ってきてくれません。
スケジュールがあるのは分かるけど、患者の容態がスケジュール通りに回復しないことなんて日常茶飯事じゃないの?そんなイレギュラーに少しくらい対応してくれても良くない?

なんだかとっても不信感が沸き起こりました。