ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

人間は大量出血しちゃったらこうなります。

帝王切開の手術の説明があった際、出血量の予定は800mlと言われてました。


が、しかし!


赤ちゃんを取りあげるまでは順調な出血量だったものの、その後の胎盤処理でいきなりの大量出血。
あれよあれよと言う間に1.5リットルもの血が失われ、わたしの顔は血の気が引いて真っ白に。

13gほどあったわたしの血液中のヘモグロビン濃度は7gと半減し、その結果体に様々な変調をきたしました。


人は貧血になると以下の症状に見舞われます。

○激しい頭痛
○めまい、立ちくらみ
○動悸、息切れ
○疲労感
○食用不振
○眠気
○顔色が悪い
○手足がしびれる
○寒気がする
○イライラする

わたしの場合、全ての症状を自覚しました。

今でこそ当時の状況を冷静に文字にして書いてますが、何の知識もなしに突然これだけの症状に一挙に見舞われたら、人間焦ります。

立ち上がった瞬間、気持ち悪くなり、めまいがして、砂嵐が見えて、意識が遠のいて、一歩も動けなくなったとき、本当に死ぬんじゃないかと思いました。

寝てる状態から起き上がろうとしたときも、動悸がして深呼吸すらできなかったり、突然息が苦しくなってナースコールを押しても『精神的なものですよ』と言われたり、その扱いは散々なものでした。

看護師に貧血が及ぼす影響に対する一切の知識がなく、ただの精神不安定な女としてみられる。

そんなやつらに看護されるって、本当に地獄です。

また、貧血はとにかく寒くなります。術後堪えたのが貧血からくる寒気です。

そのまま眠ったら死ぬぞ!寝るな!って、よく登山のドラマなんかでやってるあの感じくらい寒いです。

エアコンの温度を上げてくださいとか、ホットパットをくださいとか、とにかく寒くて何か暖かいものを手に入れようと必死でした。

でも手術した箇所には容赦なくアイスノンが3段重ねくらいに置かれて冷やされていたというぼんやりした記憶があります。

看護婦さんには、手術箇所は冷やしておかないといけないから、ホットパットはお腹に当てないでくださいねと注意をされた後、心臓の上辺りにホットパットをすっごい雑に"ドンッ!!"と置かれて、ようやく眠れました。