ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

36w3d・・・事の重大さに気付く

とにかく疲れた昨日の大学病院。
おかげで不眠気味だったにも関わらず、すごくよく眠れた。
頭もスッキリしたところで、言われた診察内容を検索してみることにした。


頭に残っているのは『大槽』が大きいと言う症状。


大槽とは小脳と延髄の間にあるクモ膜下槽のことで、そこには髄液が存在する。
場所は後頭部の下の方。左右対象でハート型みたいな形。普通縦に計測して1センチ以内じゃないといけないらしいけど、わたしの赤ちゃんは1.7センチ。
かなり大きく拡大してしまっている模様。先生が『髄液が多い』って言ってた意味が分かった。
この大槽拡大が及ぼす影響について調べてみた。


※注※先に言っておきますが、結構キツい内容でわたしも色々と検索しながら2日ほど泣き腫らしたので覚悟して読んでくださいね。


大槽拡大にはそれぞれ様々な症状を併発することがある模様。その症状によって、色々な病名が付くようです。

■小脳が小さい小脳低形成の場合
18トリソミーと言う染色体異常が濃厚。手の指が多い、口唇裂がある、羊水が多いと診断されたりする。

■小脳虫部形成不全の場合
水頭症を合併していると、ダンディーウォーカー症候群が濃厚。

とりあえず、大槽拡大の場合で小脳に異常を伴うと、この2つの症例のような生まれてきても最悪余命1週間だったりと、とても受け入れがたい結果になるようです。
驚いたのは、このような重篤な障害を持って産まれてきた場合、病院側も特に治療をすすめないことがあるそうで。
親の側も治療拒否することもあるのだとか。
医療の現場と言うのは、苛酷ですね。


他に、小脳には異常を伴わない場合でも、心臓や脊椎などの異常を伴うと重篤となることも多いそうです。
なので先生達は週数が進んでしまってパンパンのお腹に、これでもかってほどエコーの機械をグリグリ押し付けてチェックしてきます。結構痛くてマジでイライラします。

また、妊娠の週数によって診ることのできる疾患も変わってくるので、毎回気軽に受けていたエコー診察ですが、先生の頭の中はチェック項目が山ほど並んでいた模様。
そりゃ無口にもなりますよね~と認識しました。
妊婦が不安にならないように、むやみやたらに異常を口にしてはいけないとの暗黙の了解も存在しているようなので、わたしのように先週まで一切何も言われていなかったのに、翌週には大学病院に転院させられて、あれよあれよと言う間にモルモット扱いされる状況になることもあります。

でも、それまで診ていた先生も一言くらい何か声をかけてくれてもいいと思うんですけどね~。
顔も合わせず、他の先生に丸投げしてそのまま転院だったので、だいぶ不信感あります。


ところで、大学病院の先生って診察に優しさが感じられない。
患者のメンタルケアや痛く感じないような診察技量を磨くよりも知識を増やすことや多くの症例をこなすことがのが目的なので、エコーの機械を両手で力いっぱい押し付けてきてみたり、内診も雑で膣内に機械を挿入するときも何をするのか直前の説明がなかったり、違和感ありまくり。
むしろ重篤患者をニヤニヤと診察し、症例レポートの為に歓迎するような雰囲気さえ感じる。

一方で街の産婦人科医は妊婦さんと赤ちゃんに優しい感じ。
エコーで痛いなんて思ったことないし、必ず何をするのか説明するし、痛みや違和感も感じない。
しょうがないもんね、と割りきれる程度。

でもまぁ、自分の手に負えない患者が来るとサラサラと紹介状書いて特段の説明や挨拶もなくデカい病院に飛ばしちゃうと言う手のひら返しがあると知ったけどね。どちらも一長一短なのでしょう。

さてさて、今後は神のみぞ知る展開。大槽拡大以外の疾患は今のところエコー診察では見当たらないようですが、来週はMRIの結果もふまえての説明でどうなることやら。


2日間だいぶ泣いたけど、どんな結果になろうとも、これまで元気な胎動を毎日感じさせてもらって、幸せな気持ちをたくさん貰ってきた。
この子をこの世に産んであげれるのは世界でわたしだけ。


何があってもまずは産んであげることで恩返ししなくては!

って、ここで一緒にこの世から去ってしまおうなんて考えには一切ならなかった自分にびっくり。普通の精神状態だったら選択肢にくらい上がって来そうだけど、微塵も思わなかった(笑)
妊婦ってポジティブホルモンに支配されてるのかも?

生まれてきてからも、新生児診察に通うことになりそうだけど、お母さんになるし、強くなります。
平穏無事な生活は送れないのかもしれないけど、旦那は案外メンタル強くて励ましてくれるし、この子をしっかり守っていきたいと思います。