ワンパンで不妊治療のラスボス「顕微授精」となった悲劇

30代の不妊治療(顕微受精)体験ブログです。

人間は大量出血しちゃったらこうなります。

帝王切開の手術の説明があった際、出血量の予定は800mlと言われてました。


が、しかし!


赤ちゃんを取りあげるまでは順調な出血量だったものの、その後の胎盤処理でいきなりの大量出血。
あれよあれよと言う間に1.5リットルもの血が失われ、わたしの顔は血の気が引いて真っ白に。

13gほどあったわたしの血液中のヘモグロビン濃度は7gと半減し、その結果体に様々な変調をきたしました。


人は貧血になると以下の症状に見舞われます。

○激しい頭痛
○めまい、立ちくらみ
○動悸、息切れ
○疲労感
○食用不振
○眠気
○顔色が悪い
○手足がしびれる
○寒気がする
○イライラする

わたしの場合、全ての症状を自覚しました。

今でこそ当時の状況を冷静に文字にして書いてますが、何の知識もなしに突然これだけの症状に一挙に見舞われたら、人間焦ります。

立ち上がった瞬間、気持ち悪くなり、めまいがして、砂嵐が見えて、意識が遠のいて、一歩も動けなくなったとき、本当に死ぬんじゃないかと思いました。

寝てる状態から起き上がろうとしたときも、動悸がして深呼吸すらできなかったり、突然息が苦しくなってナースコールを押しても『精神的なものですよ』と言われたり、その扱いは散々なものでした。

看護師に貧血が及ぼす影響に対する一切の知識がなく、ただの精神不安定な女としてみられる。

そんなやつらに看護されるって、本当に地獄です。

また、貧血はとにかく寒くなります。術後堪えたのが貧血からくる寒気です。

そのまま眠ったら死ぬぞ!寝るな!って、よく登山のドラマなんかでやってるあの感じくらい寒いです。

エアコンの温度を上げてくださいとか、ホットパットをくださいとか、とにかく寒くて何か暖かいものを手に入れようと必死でした。

でも手術した箇所には容赦なくアイスノンが3段重ねくらいに置かれて冷やされていたというぼんやりした記憶があります。

看護婦さんには、手術箇所は冷やしておかないといけないから、ホットパットはお腹に当てないでくださいねと注意をされた後、心臓の上辺りにホットパットをすっごい雑に"ドンッ!!"と置かれて、ようやく眠れました。

大学病院の主治医は1週間も経てば患者を忘れてます!

わたしの主治医は手術の5日前によその病院から人事異動してきた先生でした。

じゃあ、それまで妊婦検診やその他の診察でエコーやMRIをしていた先生って何だったの?って感じです。

手術の前日に、予定している術式等の説明が行われ、書類に『主治医』と記載してあったので、そこで初めてこの人が主治医なんだと分かりました。

ですが、実際のところ主治医とは名ばかりの、単に手術を請け負う人です。

手術が終わればその先生もまた他の看護師と同じ3交替のシフト勤務従事。
非番のときは別の先生が診察に来ます。

なので、わたしは術中に大量出血による貧血状態となり、術後には麻酔の効きすぎによる左股関節の完全麻痺状態となってしまい歩けなくなったのですが、主治医の先生はわたしの状態を診に来ていないので、周りの看護師には何も伝わっていません。

と言うか、主治医は手術が終われば術後の傷の抜糸だけをすればいいと思っているので、毎日の傷口の診察は若い女性の先生だったし、足の麻痺を訴えに訴えてようやく太ももをつまんで麻痺症状を確かめてくれたのはまた別の先生です。

そんな業務体制だから、その下の看護師にわたしの病状について周知がなされている訳がなく、ひどい扱いを受けマタニティブルーを発症しました。

すると、病院側からはお決まりのように『役所から産後うつに陥っていないか確かめるための訪問依頼状』なる用紙を記入させられました。

いよいよムカついたので、看護師どもにそれまでされてきた様々な仕打ちを書き込んで提出してやりましたけどね!
そしたら婦長がやってきてようやく看護婦のこれまでの対応を謝罪しに来ました。

看護師の冷たい事務的な態度にマタニティブルー発症!

術後、麻酔の影響で病室に戻るストレッチャーの上で吐いてスッキリした後、そのまま新生児室の前まで運ばれて、ガラスの窓越しに保育器に入った我が子に再会しました。
まだまだ浮腫んでるので、全然誰に似てるか分からない。でもかわいい☆★☆わたしの息子ちゃん♪
両家の親も勢揃いで見学に来てました。みんなで目がどーだ鼻がどーだとガヤガヤ。

それから皆で病室に戻りしばらく談笑しみなさん帰宅。わたしはねむ~くなってきて意識が朦朧としてきたところに執刀医の先生が何やら説明に来られましたが、わたしがあまりに眠そうなので「もうちょっとしてから来ようかな。」と退散されました。

今思えば、ここでちゃんと説明を聞いておくべきだった…。自分が手術中に予定量の2倍もの大量出血をしていたことを!!!!!


でもそれも後の祭り。とにかく眠かったので、血栓防止のための機械が足のマッサージをしてくれる状態ではありますが、聞いていたより気持ちいいので、幸せな寝放題タイムを過ごしてました。

すると突然やって来ました。看護婦2人組。お腹の辺りを何やらゴソゴソ。どうやら傷の確認をしているご様子。産褥ショーツを外され、傷口をガン見…「綺麗~」のお言葉。執刀医の先生の技術力の高さが分かります(笑)ってか、今までどんな傷見てきたのよ。怖いわ!

帝王切開の横切開は表面の横に入った傷とは別に、お腹の中では別の箇所を縦に切っている模様。
傷口が癒着しないように?お腹の中の方の切ったであろう箇所をぐりぐり…ゴリゴリ…(´Д`)キモッ!!

麻酔が効いているから痛くはないけど、なんか……キモッ!!っと思っていたら次は突然お腹をぎゅーーーっと押し出した!!
何かがシャーーーー!!!っと勢いよく出ている。。。
これはきっと血だわ~~。。こわいわ~~~。
書きながら思いだしゾワゾワしてるわ~~~。

完全に言うの遅いけど、苦手な人は読み飛ばしてね~!言うの遅くてごめんね~!

看護婦様は1度来ればしばらく来ない。。。よし!また寝るぞ!ってことでまた幸せおやすみタイム。
尿管を通してるのでおしっこは勝手に横のバケツに溜まります。ってことで、トイレも忘れて寝まくれる幸せタイム!

と思っていたら、後陣痛で案外お腹が痛い!そう言えば看護婦さんから痛いときはこの麻酔追加ボタンを押してねと言われていたのを思いだし必死にボタンを押す。一定量しか出てくれないので、効いてるのか効いてないのか良く分からないけど、何とか寝れまして、次の日の朝には睡眠欲はなくなりました。


が!朝起きるとすごい頭痛。ほんとに痛い。。。雨降ってる?低気圧のせい?と思って看護婦さんに天気を確認。
「雨ですね~。わたしも低気圧だと頭痛しますよ~。大変ですね~。もうちょっとすると痛み止め飲めますから、がんばってください。」
なんて言われたので、完全にいつもの偏頭痛だと勘違い。

でもあまりに痛いので、電動ベッドで体を起こしてみたり倒してみたり、なんとかこの痛みから逃れようと必死に動ける範囲で体を動かしてました。

でも、実は頭痛の原因は大量出血による極度の貧血だったので、そんなに簡単に治まるものではありませんでした。
気分最悪だ~と思っていたら、「では病室を移動しますね~」と、数人の看護婦様がご登場。希望していた個室のお部屋の準備が整い、そちらへ移動できることになりましたが、、、ここから過酷な入院生活が始まったのです。。。


巷でよく言われる『入院中が一番ゆっくりできるわよ。退院してからは大変だからね!』と言うお言葉。

大学病院での出産となると、完全に都市伝説化します。

まず大変なのが院内を歩くこと。

とにかく広い。

新生児室まで遠い。

健常者にはなんてことない距離でも、帝王切開後の体には本当に長い距離でした。

続いて、巡視、検温、診察、掃除、配茶、食事、子供が泣いているからミルクあげてくださいの呼び出し、おっぱい診察で助産師に乳首つまみ倒されて激痛のエンドレスループ。

加えて看護婦さんから『母子同室なんだから部屋に連れていけよ』の無言の圧力まであります。

入院中…どこが楽できるんでしょう?

洗濯機を回そうにもなかなか時間が取れませんでした。

個人病院の産院では、顔馴染みの先生に優しい看護師さん、出産後すぐの夕食に前菜から始まりメインは豪華ヒレステーキのフルコースな食事にエステなどの様々なサービス付きと、入院中はパラダイスです。
かたや大学病院で最初に出された食事は重湯!!
え?ウソでしょ?重湯って何よ。もはや原型ないやん(笑)怖いわ~。

母子同室を推奨している産院だと、多少赤ちゃんの世話に追われて大変かもしれませんが、それでも行動範囲はこじんまりした産院の中だけなので、産後の疲れきった体で歩かされるのも短い距離です。

面会時間をうるさく注意されることもないですし、個室は当たり前、ふかふかの柔らかい電動ベッドだって必ず付いているでしょう。

何かと煩わしい書頼も受付にまとめて提出すれば全て揃えて退院時には返してくれますし、患者の人数も少ないので、一人一人の状態をきちんと把握して、別の看護師に引き継ぐ際には必ず申し送りされています。


ですが!


大学病院は違います。まずは医師や看護師の人数と、抱えている患者の数。
わたしのお世話になった大学病院では40~50人体制の3交替。
昼間いた看護師が夜には全員入れ替わっていて、多くの患者を受け持っているだけに、一人一人の細かな状態を把握しようなんて配慮はありません。
実際、前の看護師に頼んでいたことが、次の看護師に申し送りされていたことなど一度もありませんでしたし、シフトで看護師が入れ替わる度に同じことを聞かれたり、対応してくれなかったりしたので、毎回同じことを説明していました。

また、彼女たちは普通分娩の患者にはこのマニュアル、帝王切開の患者にはこのマニュアルで!と、準備された対応マニュアルに沿って仕事をこなすだけであり、何か患者の体にイレギュラーがあってマニュアル通りには進めることが難しそうでも、患者の体調に合わせてスケジュールを組み直すなんてことはなく、自分達のシフト優先で流れ作業のように看護を進めます。

そんな状況の中、手術中に謎の大量出血というイレギュラーに見舞われ、1.5リットルもの血液を失い、極度の貧血に陥ったわたくし。

交替後の看護師にその事実を知っている者は誰もいませんでした。

後に主治医に説明されて知ったのですが、貧血になると激しい頭痛がすることが多いそうです。

わたしにもその症状はあらわれました。ですが、わたしが翌日から頭が割れるかと思う程の頭痛に悩まされているにもかかわらず、どの看護師に症状を訴えても素知らぬ顔。
頭痛が貧血からきていることを誰も教えてくれません。なので、わたしはてっきり天気が雨だから偏頭痛で頭痛がするのかと思ってました。
わたしが貧血状態にあることを知らないのか、そもそも貧血になると頭痛がすると言うこと自体知らないのか…。
医者の横にいても、病状についての知識は案外持ち合わせていないんだなぁと、勉強不足の看護師に呆れました。

また、極度の貧血状態でも、翌日には他の患者と同じように容赦なくマニュアルに沿ってトイレまで歩かされました。
そして案の定トイレから立ち上がった瞬間、気持ちが悪くなり、目の前に黄色い砂嵐が見え、前にも後ろにも一歩も動けなくなり、2メートルの距離を車椅子で運ばれる事態となりました。

そんな状態に陥ることは分かっていたはずなのに、マニュアルを優先して動かそうとする看護師…どんな嫌がらせなのだろうと思いました。

しかも、看護婦にベッドにポイっと投げられ、その後ベッドで横になるように言われ、わたしは倒れ込むように眠りこけ、貧血が及ぼす疲労感の中、そのまま2時間ほど気絶したように眠っていると、次の交替でやってきた何も知らない看護師は、わたしのことを『赤ちゃんのおむつ換え指導をしなくてはいけないのに眠り続けて起きない患者』として邪険に扱い、寝ているから聞こえないと思ったのか、『いつまでも寝てないで早く起きて下さいね!』と捨て台詞まで吐いて去っていきました。

え?ありえなくない?具合悪くてぶっ倒れてる人間に言う言葉???ここの看護婦まじ最悪。性格悪すぎ!



こんな状況に耐えられなかったわたしは、入院3日目にしてマタニティブルーに陥ります。夜中全く眠れず、そこから2晩、夜間の巡回に来た暗闇で顔もよく見えない看護師相手に泣きながら色々なことを話して気をまぎらわせていました。
眠れていないことも原因だろうと言うことで、睡眠導入剤を処方してもらい、数ヵ月ぶにり6時間程続けて眠ることができた翌朝、気分がいくぶんスッキリしていました。

授乳室で会話を交わすようになった方に自分の状況や心情を相談してみたところ、その方も別の大きな病院で初産を迎えた際、全く同じことを思ったそうです。

なので、気持ちは分かるしわたしも大泣きしてたよって言われたときは、『マタニティブルー』は周りの人間の非協力的な態度で陥るんだろうなと実感しました。

大きな病院は、医療技術や設備は万端かもしれませんが、とにかく看護師の『質』が最悪です。
無駄なキャリア志向の看護師に、患者に寄り添う医療なんて全く頭に無く、単なる『仕事』としてマニュアル化された業務を淡々とこなすだけです。

こちらが世間話程度に『このぶよぶよのお腹、いつ頃寝返りしても気持ち悪く感じない程度になれますかね?』なんて多少自虐も兼ねて質問を振ると、

『そんなの個人差あるのでわかりません。』

と冷たく吐き捨てられました。
患者は入院しているときだけの付き合いなんだから、会話するだけ時間の無駄とでも思っているのでしょう。
人と人とのコミュニケーションすら成り立ちませんでした。

38w2d・・・帝王切開にて無事出産!

なんとか無事に生まれてきてくれました!

2,998gのかわいい男の子です♪看護師さんから小顔のイケメンだと言われましたが…目を閉じているとき限定のイケメンです(笑)
目を開くと、わたしの実母に似ているように見えるので、正直複雑な心境になります。。。

しっかしまぁ、出産を舐めてました。
子供が取りあげられるまでは順調だった手術ですが、高齢出産だからでしょうか…わたしの体には、ありとあらゆるトラブルが頻発し、とてもとても過酷な入院生活となりました。

入院中が一番楽できるなんて仰る方も多いですが、個人病院で出産を迎えるのと大学病院で迎えるのとでは、世間で言われている入院生活に雲泥の差がありました。
今後、わたしと同じような境遇に見舞われそうな方に、しっかりと心の準備をしていただくため、多少細かめに書き記しておきたいと思います。



いよいよ手術のための入院の日。急患がいると病床が埋まってることがあるから、朝イチ1本電話で入院できるか確認してくださいね~といわれてましたので、朝から大学病院にお電話差し上げました。
あちらにとっては何てことないことなんだろうけど、こちらにとっては少し緊張するんですけど!と、ちょっとドキドキしながらお電話してみたところ、入院できますとのお返事。

では、いざ!出発!


病院に到着して、入院経験が1度もないわたしは右も左も何も分からないので、とりあえずインフォメーションへ。入院することは事前に決まっていたので、面倒な手続きは回避できるのかなぁなんて淡い期待を抱いていましたが、しっかり入院手続きコーナーへ案内されて「入院にあたって」冊子を広げガッツリな説明を受けました。

その後、産科病棟のベッドまでようやくたどり着きました。
が!そこで流れる静寂の時間・・・


シーーーーーン。。。。。。。。。。


旦那とふたり。6人部屋と思われるひろーい病室にポツン。

わたし:「え?これ何の時間?」

旦那(入院経験有):「入院ってこんなもんよ。」

わたし:「ふーん。。。マンガ本持ってくれば良かったorz」

そんなこんなしていたら、旦那の両親が病院に到着!
気ぃ遣うわぁ。。。
でもまぁ、初孫だし、取り出される時間も決まってるし、見たいよね。
なんだかんだとお話をして、1時間ほど経過したところで突如色々な病院関係者の方が先を争うように何やら色々なことを説明しに来られました。

この度来ていただいたのは、看護師、麻酔医、執刀医、小児科医、脳神経外科医の方々。
それぞれ専門分野が違うので、説明内容もご自分の専門分野の担当業務を淡々と説明されて、よく分からないけどとりあえずウンウンとうなずいておりました。
すると、最後にはしっかり同意書を求められ、何枚サインしただろう?と、覚えてもいないくらいの同意書を提出しました。

色々な説明を聞いた中で、とりあえず分かったのは、看護婦さんが医療用着圧靴下を自分ではいておいてほしいってことと、今月の人事異動で2日からやってきた「僕ここ来て5日目なんですよね~」って言っちゃうゆる~~~い先生が執刀医だってことですかね。
なんか軽く衝撃だけど、お医者様にとっては場所が変われどやることは一緒ですものね!

でも、術前検査をしていた先月にはいらっしゃらなかった先生だったので、事前に説明されてた麻酔の方法や縦切開しかできませんよってところが易々と〝変更可〝となっているところはとっても驚きでした!

術前検査を担当してくれた先生は、人当たりはイイけど技術力が低い。いわゆる町医者程度の技術力しか持ち合わせておられず、手技の説明のときに縦切開しか出来ませんってことを聞いて「僕が担当でいいですか?」と聞かれたときは、本気で嫌すぎて閉口してしまいました。

でも新任の先生は縦切開か横切開どちらにしますか?の選択肢への返答は手術室へカラカラ運ばれるストレッチャーの上ですら迷っててもOKだったし(迷いすぎ?笑)、結局は手術台に乗る直前に「じゃあ横で!」ってな具合にギリギリに決定しても、「オッケーで~す。」って感じでしたし(笑)
こんな直前まで変更可って!!ゆるいけど経験豊富で技術力の高いイイ先生でした。


そしてあの術前検査を担当してくれた先生は、新任先生の補佐について、しっかり横切開を勉強されてました(笑)
そう言えばさらにもう一人、研修医の男の子も参加してて…なんか無駄に世間話してきたな。

さすが大学病院。勉強のためにって大義名分を掲げて無駄に人を配置してモルモット扱いするよね~。


さてさて、切開方法も決まったところで、手にぶっとめの針を刺されて点滴開始。
麻酔がどこまで効いてるか何回も何回も確認されて、完全に効いたところで

「じゃあ始めます~。」のお声がかかりました。


10分後…


低めの「おんぎゃ~!」


うまれたーーー!!!!!無事に産まれてきてくれて良かった~★
研修医の男の子が生まれたてそのまんまの我が子を近くまで抱っこして運んできてくれました。
初対面の感想は…浮腫んでて不細工!(笑)どっちに似てるとかそんなん分かんないくらい他人に感じる。
とりあえず、息子ちゃんの手を〝ちょん〝とだけ触ってご挨拶しました。

息子ちゃんはその後、計測とか新生児室の保育器デビューとかやらなくてはならないことがあるので、しばしお別れです。
出産前の数週間、全然寝れてなかったので産まれたら思いっきり寝てやろうと意気込んでいたわたしは、息子ちゃんとのご対面後、そのまま手術台の上ですぐ就寝!


目が覚めるとストレッチャーに乗っけられて病室に戻るエレベーターの前でした。
麻酔の影響で気持ち悪くなり、先生やら看護婦さんに囲まれながら我慢できずに嘔吐。仰向けに寝ながら吐くって気道に詰まりそうですごい怖いのに、みんな見てるだけで誰も支えてくれたり助けてくれない。。。
顔だけ必死に横を向いてがんばりました。

この冷たい対応が一事が万事の始まりでした。

祝☆37w正産期突入!

やっとここまでこれました。

36週に突然の転院騒動はありましたが、ここまでこれたんだから、もう産むしかない。
覚悟を決める他にもう選択肢はありません。

先週の胎児MRIの結果を踏まえての妊婦検診をしてもらうために、再度大学病院へ伺うことに。

先日の先生から説明を受けながらのエコー検査。

赤ちゃんは2800gくらいに成長してるとのこと。
大槽の大きさを測っているような動きもありますが、もうエコー画面を見ないようにしました。
先週よりさらに拡大しているかどうかについては、特に何も詳しい説明はなく、『胎児MRIの結果を踏まえても、その他の疾患は何も見あたらなかったので、経験上ですが今後大抵は何事もなく成長してくれることが多いです』との説明でした。


ちゃんと言葉にされるとかなりホっとしました。精神的に余裕が出てきたので、手術のやり方についていくつか質問することに。

1、手術は縦切開
2、麻酔は腰椎麻酔で術後は痛み止め
3、手術翌日迄は必ず電動ベッド
(電動ベッドは6つしかないので、それ以降は急患の具合でお引っ越しの可能性有)
4、3~4日は痛いと思いますとの説明

うむ。。。大学病院にしてこの手術レベルの低さ。患者の痛みや傷跡に対しての配慮ナシ。
新生児を診てくれる設備が整っているからと言う理由以外、こんなところで産みたくないと言うのが本音です。

助産師もこの日はなんだか性格悪そうな顔つきの人が多くてうんざり。
腹囲を測定するので寝転がれと言われたベッドは、その昔分娩台として使っていたものを使い回ししているそう。

寝心地最悪!!

私立の大学病院って…ベッド1つ買うのも節約するところ?

個人病院の看護師さん達の優しい対応に慣れてしまっていたので、その温度差は凄まじい。
若い看護師に入院生活や健保組合への提出書類について質問しても頭の回転が鈍くて答えきれない。

自分に聞くのではなく、入院受付窓口に聞いてくれと言った対応。

臨月の腹を抱えて今からあの窓口まで歩いて質問しに行けと?あーイライラする。

一事が万事。

これは入院生活が絶対に大変なものになるでしょう。至れり尽くせりの個人病院に戻りたい。


自宅に戻り、気分も落ち着き、またいつもの日常が戻って来ました。

はぁ。改めてジェットコースターみたいな1週間だった。

とりあえず38週2日で帝王切開となり、我が子に会えるみたい。よかった!

■アスペじゃなくて、てんかんだった

友人に一人だけお腹の赤ちゃんが脳に異常があると言われたことを相談してみました。
その子も同じ個人病院から同じ大学病院へ転院させられた経緯があったようで、あれこれとアドバイスを貰いました。
すると、その説明の中に『今何も言われないならとりあえず良かった。産まれてから脳波を調べるんだと思うよ。』との説明がありました。

『脳波』ってはじめて聞いたので、少し検索してみたのですが、『小児てんかん』について詳しく書いてあるサイトにたどり着きました。そこで、わたし…子供の頃、まさに小児てんかんだったんじゃないの?って症状が詳細に書いてありました。
てっきり自分のことをアスペルガー症候群の発達障害なのかと思ってましたけど、自閉症とはまた少し違うんだよなぁと、どこかで違和感を覚えていました。
でも、この『小児てんかん』についての説明や症状はとても合致するし、納得がいく。
そのサイトには、てんかんなのに、間違えて発達障害の診断を貰って誤った治療を受けている人もいるとの記載も。
母親にてんかんがあると、子供には10%の確率で遺伝するらしいので、子供の頃嫌だったことを思い起こして、しっかりフォローしてあげたいなと思います。

■妊娠後期の激しい胎動を和らげる方法

簡単です。もう一枚何か羽織って体をあたためてください。
自分では寒くない、冷えていないと思っていても、お腹の中の赤ちゃんにとってはとても寒い状態です。
赤ちゃんは敏感にお母さんの体温を感じとって、あたたかい場所を探すべくもがいています。
妊娠後期のぐねぐね動く痛いほどの胎動は、体をあたためてあげると驚くほどすぐに治まります。
どうぞお試しあれ!

36w3d・・・事の重大さに気付く

とにかく疲れた昨日の大学病院。
おかげで不眠気味だったにも関わらず、すごくよく眠れた。
頭もスッキリしたところで、言われた診察内容を検索してみることにした。


頭に残っているのは『大槽』が大きいと言う症状。


大槽とは小脳と延髄の間にあるクモ膜下槽のことで、そこには髄液が存在する。
場所は後頭部の下の方。左右対象でハート型みたいな形。普通縦に計測して1センチ以内じゃないといけないらしいけど、わたしの赤ちゃんは1.7センチ。
かなり大きく拡大してしまっている模様。先生が『髄液が多い』って言ってた意味が分かった。
この大槽拡大が及ぼす影響について調べてみた。


※注※先に言っておきますが、結構キツい内容でわたしも色々と検索しながら2日ほど泣き腫らしたので覚悟して読んでくださいね。


大槽拡大にはそれぞれ様々な症状を併発することがある模様。その症状によって、色々な病名が付くようです。

■小脳が小さい小脳低形成の場合
18トリソミーと言う染色体異常が濃厚。手の指が多い、口唇裂がある、羊水が多いと診断されたりする。

■小脳虫部形成不全の場合
水頭症を合併していると、ダンディーウォーカー症候群が濃厚。

とりあえず、大槽拡大の場合で小脳に異常を伴うと、この2つの症例のような生まれてきても最悪余命1週間だったりと、とても受け入れがたい結果になるようです。
驚いたのは、このような重篤な障害を持って産まれてきた場合、病院側も特に治療をすすめないことがあるそうで。
親の側も治療拒否することもあるのだとか。
医療の現場と言うのは、苛酷ですね。


他に、小脳には異常を伴わない場合でも、心臓や脊椎などの異常を伴うと重篤となることも多いそうです。
なので先生達は週数が進んでしまってパンパンのお腹に、これでもかってほどエコーの機械をグリグリ押し付けてチェックしてきます。結構痛くてマジでイライラします。

また、妊娠の週数によって診ることのできる疾患も変わってくるので、毎回気軽に受けていたエコー診察ですが、先生の頭の中はチェック項目が山ほど並んでいた模様。
そりゃ無口にもなりますよね~と認識しました。
妊婦が不安にならないように、むやみやたらに異常を口にしてはいけないとの暗黙の了解も存在しているようなので、わたしのように先週まで一切何も言われていなかったのに、翌週には大学病院に転院させられて、あれよあれよと言う間にモルモット扱いされる状況になることもあります。

でも、それまで診ていた先生も一言くらい何か声をかけてくれてもいいと思うんですけどね~。
顔も合わせず、他の先生に丸投げしてそのまま転院だったので、だいぶ不信感あります。


ところで、大学病院の先生って診察に優しさが感じられない。
患者のメンタルケアや痛く感じないような診察技量を磨くよりも知識を増やすことや多くの症例をこなすことがのが目的なので、エコーの機械を両手で力いっぱい押し付けてきてみたり、内診も雑で膣内に機械を挿入するときも何をするのか直前の説明がなかったり、違和感ありまくり。
むしろ重篤患者をニヤニヤと診察し、症例レポートの為に歓迎するような雰囲気さえ感じる。

一方で街の産婦人科医は妊婦さんと赤ちゃんに優しい感じ。
エコーで痛いなんて思ったことないし、必ず何をするのか説明するし、痛みや違和感も感じない。
しょうがないもんね、と割りきれる程度。

でもまぁ、自分の手に負えない患者が来るとサラサラと紹介状書いて特段の説明や挨拶もなくデカい病院に飛ばしちゃうと言う手のひら返しがあると知ったけどね。どちらも一長一短なのでしょう。

さてさて、今後は神のみぞ知る展開。大槽拡大以外の疾患は今のところエコー診察では見当たらないようですが、来週はMRIの結果もふまえての説明でどうなることやら。


2日間だいぶ泣いたけど、どんな結果になろうとも、これまで元気な胎動を毎日感じさせてもらって、幸せな気持ちをたくさん貰ってきた。
この子をこの世に産んであげれるのは世界でわたしだけ。


何があってもまずは産んであげることで恩返ししなくては!

って、ここで一緒にこの世から去ってしまおうなんて考えには一切ならなかった自分にびっくり。普通の精神状態だったら選択肢にくらい上がって来そうだけど、微塵も思わなかった(笑)
妊婦ってポジティブホルモンに支配されてるのかも?

生まれてきてからも、新生児診察に通うことになりそうだけど、お母さんになるし、強くなります。
平穏無事な生活は送れないのかもしれないけど、旦那は案外メンタル強くて励ましてくれるし、この子をしっかり守っていきたいと思います。

36w2d・・・突然の転院宣告&思わぬ暗雲

36週の妊婦検診へ行った日、いつものようにエコーで診てもらいモニター付けて確認するくらいで終わりかな~なんて軽く思っていたのですが・・・

その日、結局逆子が治らなかったので、看護婦さんから帝王切開の際の入院について説明がありました。
その後は、採血と血圧測定をして、術前検査で心電図。
一通り終わって、診察を待っていると、いつもとは違う先生の診察室に呼ばれました。

以前に1度だけ診てもらったことがある先生の部屋。エコーがすごく丁寧で長くて何か真剣に確認するような感じの先生。

話しかけても無言で聞いてないような診察なので、ちょっと苦手だな~と思ってました。
でも、この病院の評判は、その先生の丁寧な診察の賜物で成り立っていると言うことも事実。
なんだか漠然とした不安を抱えながら診察室に入りました。

エコーで赤ちゃんの様子を確認すること20分。長い。いつもは撮らない枚数の画像を撮っていて、もう20枚ほど連なって、画像は機械から床に着いてしまっている。。。
さすがに素人でもおかしいと気付く量だよー。
しかも脳の画像ばっかりで、だいぶ不安。。。

ようやく終わって椅子に座ったところで説明。

『まだ分からないけど、ちょっと髄液が多いみたいなんだよね。念のため大学病院でエコー診てもらっていいかな?』

はい。と言うしかないので、とりあえず従うと、その場で紹介先の大学病院の先生に直電。
旦那の仕事の都合や、紹介先の先生の都合で翌日に診察してもらうことになりました。

展開が早い。

翌日、旦那と紹介された大学病院へ。何だか大門みちこがいそうな雰囲気。受付を済ませ、産科へ向かう。

たくさんの患者さんが受診されてました。

まずは、診察カードの記入。次に色々と聞き取りをされて、不妊治療から今日までの経緯を簡単にお話ししました。
続いてエコー診察。先生3人がかりであーでもないこーでもないとガヤガヤ30~40分くらい診察。
一人ずつエコー押し当てて診ていくんかい!まとめて診てよ!とツッコミたくなるのを抑えつつ、とりあえず睡眠不足であまり寝れていなかったので、エコー中眠くてたまらなかった。


旦那は待ってるだけなのに加え、先生3人でガヤガヤお遊びのように診察することにイライラしたご様子。

すっかりご機嫌ナナメ。

『で?結局どうなんですか?』みたいな調子でキレ気味に診察結果を問いただしたりしていた。

結果として先生達の判断は、

1、大槽と呼ばれる脳の空間が通常1センチ以内でなければならないところが、1.7センチと非常に大きい。

2、大槽以外の脳の構造は問題ないようだが、週数が36週のため赤ちゃんが大きすぎてその他の脊椎や手足等の異常がエコーでは確認できない。
(やっ!あんなにぐーりぐりエコー死ぬほど両手で痛く押し当てといて見えなかったんかい!と文句言いたいところはぐっと我慢。。。加えて、『実家の機械と違うから操作がいまいち分かんないんだよな~』とか診察中に口に出すなボケ!このボンボンが!と、思っていたのは内緒。医者もゆとりの時代ですかね~。こわいこわい。)

3、見えなかったところは胎児MRIをして確認してみる。その結果をみてから来週の妊婦検診で総合的に判断する。

4、その他の疾患も十分考えられるが、ここから先は産まれてからでないと何とも言えない。

5、とりあえず転院して、新生児を診てくれる専門の先生のいるこの大学病院で帝王切開してください。

と、ざっくりこんな感じ。

このときはまだ、あーそーですかー…と、言われた診察結果の意味もよく分かっていなかったので、言われるがままにうなずいてました。

その日は結局エコー診察の後、内診→検尿→血圧→体重→NST→MRI→レントゲン→心電図→採血→入院手続きの説明と続き、病院に到着したのは午前10時だったのに、帰宅できたのはなんと午後4時。

お昼は張り止めの薬を飲むために食べたコンビニおにぎり1つだけ。

旦那はお腹がすいた+敷地内全面禁煙でタバコが吸えない+診断結果も曖昧で分からない+夜勤に備えて寝ないといけないのに帰れないと、色々重なりすこぶる不機嫌。

気持ちは分かるけど、わたしもお腹すいてるし、重いお腹を抱えて病院内をたらい回しに歩かされて(あ、でも旦那が車椅子押してくれた間はとっても楽チンで助かりました。途中で降ろされたけど。一応感謝。)色んな検査させられて、その上旦那のご機嫌とりまで出来ませんよーと、帰りの車の中はすっごい険悪ムード。

帰りにスシローに寄った旦那は鬱憤を晴らすように25皿ほどお寿司を召し上がり、ご満悦されたようでした。

家に帰ると、とにかく疲れたので、すぐ就寝。
言われた診察の内容を検索したかったけど、そんな気力もないほど疲れ果ててしまった。